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論文

Intermode depolarization correlation of magnons

横井 直人*; 齊藤 英治

Physical Review B, 103(13), p.134401_1 - 134401_8, 2021/04

 被引用回数:1 パーセンタイル:7.51(Materials Science, Multidisciplinary)

Multimode magnon dynamics affected by demagnetizing fields has been discussed in terms of a Hamiltonian approach. In the multimode dynamics involving magnetization relaxation, inter-mode correlation of magnons is found to be formed spontaneously. The correlation suppresses the transverse magnetization dynamics, giving rise to depolarization correlation (DPC) of magnons. DPC may subsist in equilibrium distribution at finite temperatures.

論文

Beam deflection by plasma grid filter current in the negative-ion source for JT-60U neutral beam injection system

梅田 尚孝; 池田 佳隆; 花田 磨砂也; 井上 多加志; 河合 視己人; 椛澤 稔; 小又 将夫; 藻垣 和彦; 大賀 徳道

Review of Scientific Instruments, 77(3), p.03A529_1 - 03A529_3, 2006/03

 被引用回数:6 パーセンタイル:33.95(Instruments & Instrumentation)

JT-60NBI用の負イオン源では、大面積で一様に負イオンを生成するためにプラズマ電極に数kAの電流を流してフィルター磁場を形成している。この電流によって、イオン源加速部とその下流で負イオンビームと電子ビームの軌道が曲げられる。この負イオンビーム及び電子ビームの軌道を実験及び計算で評価した。3.5mの位置で負イオンの単一ビームを計測したところ、PGフィルター電流を1kA増加させると7mmビームが変位することが明らかになった。また、2004年の長パルスの実験で、イオン源から$$sim$$1mの位置のビームラインが一部が溶融したが、これは100keV以上のエネルギーの電子が偏向され熱負荷となったことが明らかになった。

論文

Parity violation in deuteron photodisintegration

藤原 守; Titov, A. I.

Physical Review C, 69(6), p.065503_1 - 065503_10, 2004/06

 被引用回数:11 パーセンタイル:56.87(Physics, Nuclear)

しきい値付近での重陽子光分解反応での2つのタイプのパリティ非保存のエネルギー依存性を研究した。一つは円偏向$$gamma$$線を用いたものであり、他の一つは重陽子が偏極し、$$gamma$$線が偏極していないものである。二つのタイプのパリティ対称性に関する観測量は全く異なるエネルギー依存性を示し、パリティ非保存の中間子交換結合定数に敏感であることがわかった。将来の実験的研究のための予測を議論した。

論文

ベンダーによる偏向電磁石ビームラインのサジタル集光

米田 安宏; 松本 徳真; 古川 行人*; 石川 哲也*

SPring-8利用者情報, 8(6), p.397 - 400, 2003/11

SPring-8偏向電磁石ビームラインにおいて、ベンダーによるサジタル(水平方向)集光はビーム強度とビームレゾリューションのどちらの面でも最良の集光光学系である。BL14B1では他のビームラインに先駆けて、いち早くこの集光光学系を採用し、実験を行ってきた。特にBL14B1では2003年3月より、ベンダー用の弯曲結晶を新しいデザインに変更し、サブミリ集光を実現した。BL14B1では、種々の実験が行われるため、広範囲のエネルギーバンドに対応したベンダーが必要であるが、分光器に備わっている回転傾斜機構によって、5keVから150keVまでの集光が可能である。この新しい弯曲結晶は、他の偏向電磁石ビームライン(BL19B2, BL26B1)でも採用予定であり、既にインストールされているビームライン(BL02B1, BL12B2, BL14B1)を合わせると、ベンドシリンドリカルミラーと並ぶ、SPring-8で最もポピュラーなサジタル集光光学系の一つとなる。

論文

Improvement of beam performance in the negative-ion based NBI system for JT-60U

梅田 尚孝; Grisham, L. R.*; 山本 巧; 栗山 正明; 河合 視己人; 大賀 徳道; 藻垣 和彦; 秋野 昇; 山崎 晴幸*; 薄井 勝富; et al.

Nuclear Fusion, 43(7), p.522 - 526, 2003/07

 被引用回数:39 パーセンタイル:74(Physics, Fluids & Plasmas)

JT-60用負イオンNBIはプラズマ加熱と電流駆動を目的として設計され1996年より運転を行っている。目標性能はビームエネルギー500keV,入射パワー10MW,パルス幅10秒の中性粒子ビームをプラズマに入射することである。今まで、パルス幅はポートリミタの過大な熱負荷のために5.3秒に制限されていた。3.5mの位置での負イオンビームの分布を計測することによって、電極セグメント端部のビームが外側へ偏向していることが明らかになった。引出部下流における凹みによる電界の不整が原因であった。これを改善することによって、端部のビームの偏向を14mradから4mradまで減少させた。この結果、定格の10秒入射をビームエネルギー355keV,入射パワー2.6MWで達成した。

報告書

YAGレーザーを用いたH$$^-$$ビーム取出し法の概念検討

明午 伸一郎; 長谷川 和男; 池田 裕二郎; 大井川 宏之; 青木 延忠*; 中川 敏*

JAERI-Tech 2002-095, 40 Pages, 2002/12

JAERI-Tech-2002-095.pdf:2.67MB

大強度陽子加速器計画において、核変換物理実験施設では未臨界状態の実験装置にLINACで加速された0.6GeV陽子ビームを導入し、高速中性子増倍体系と核破砕中性子源を組み合わせた実験を行う。核変換物理実験施設は最大熱出力を500W以下とするため、10W以下の小電流の陽子ビームを用いる。一方、核変換工学実験施設では200kWの大電流を入射するため、大電流運転と低電流運転の両立が必要となり、技術的に困難が伴う。通常用いられる薄いフォイルによるビーム取出し方法では、フォイルによるビーム散乱があるために、厚い遮蔽が必要となり好ましくない。そこでレーザーを用いて小電流のビームを取出す方法について検討を行った。本手法では、LINACから出射するH$$^-$$ビームにYAGレーザーを照射しH$$^0$$ビームに荷電変換し、小電流のH$$^0$$ビームを得る。H$$^-$$イオンの光子による荷電変換反応断面積は波長が1$$mu$$m付近にピークを持つために、発振波長1.06$$mu$$mのYAGレーザーが適している。これにより、繰り返し周波数25Hz,パルス当り2Jの出力を持つレーザーで600MeV陽子の10Wの取出しが可能であることを示した。本検討により核変換物理実験用の10Wビーム取出し技術の見通しを得た。

論文

原研タンデム入射ライン用のビーム診断装置の基本設計と新しい静電光学エレメントの提案

花島 進

JAERI-Conf 2000-019, P. 109, 2001/02

原研タンデム加速器の負イオン入射ラインで入射ビームの位相空間分布を測定する装置の基本設計を行った。この装置は、ビームの光軸に垂直な2つの方向の位置と傾き、計4つの次元の空間での密度分布を測定する。装置は上流から2つの偏向器、コリメータ、粒子検出器を配置し、2つの偏向器でビームの1区画をコリメータの軸上に移し、粒子検出器でその流量を測る。その場所を適互走査して、ビームの位相空間での分布を測る。偏向器は、ワイヤー電極と分圧抵抗によるシュラウド型偏向器を考案した。これは1つの偏向器で、2つの平行平板偏向器を合わせた役を果たせるため、装置空間を節約できる。シュラウド型偏向器の原理は、静電4重極レンズなどにも応用が効く。

論文

Effect of electron beam on velocities of uranium atomic beams produced by electron beam heating

大場 弘則; 小倉 浩一; 西村 昭彦; 田村 浩司; 柴田 猛順

Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 39(9A), p.5347 - 5351, 2000/09

 被引用回数:5 パーセンタイル:27.41(Physics, Applied)

電子ビーム加熱で生成したウラン電子ビームの速度をレーザードップラー法で測定した。原子ビームの生成には、磁場偏向型電子銃あるいは斜入射直進型電子銃を用い、加熱方式の違いによる原子ビーム速度への影響を比較した。磁場偏向型電子銃で生成した原子ビームは、斜入射直進型電子銃加熱で生成したそれよりも200m/sも加速されることがわかった。これは蒸発部近傍での入射電子ビームエネルギーが蒸発原子の励起やイオン化により損失し、イオン化のエネルギーが原子間衝突時にビームの並進エネルギーに転換されるとして説明できた。

報告書

電子ビーム加熱生成したウラン原子ビームの速度

大場 弘則; 小倉 浩一; 西村 昭彦; 田村 浩司; 柴田 猛順

JAERI-Research 99-043, 17 Pages, 1999/07

JAERI-Research-99-043.pdf:0.84MB

原子法レーザーウラン濃縮における装置設計上、重要なパラメータである、電子ビーム加熱生成ウラン原子ビームの速度をレーザードップラーシフト法で測定した。ウラン原子ビームの生成には磁場偏向型電子銃あるいは斜入射直進型電子銃を用い、加熱方式の違いによる原子ビーム速度への影響を比較した。磁場偏向型電子銃で生成した原子ビームは、斜入射直進型電子銃加熱で生成したそれよりも加速されることがわかった。これは蒸発部近傍での入射電子ビームエネルギーが蒸発原子の励起やイオン化により損失し、損失エネルギーが原子間衝突時に原子ビームの並進エネルギーに転換されるとして説明できた。

論文

マルチビームレット静電偏向器

花田 磨砂也; 藤原 幸雄; 渡邊 和弘; 奥村 義和

第9回粒子線の先端的応用技術に関するシンポジウム (BEAMS1998), p.97 - 100, 1998/00

タイプの異なる2つの静電式ビーム偏向器を用いて、4行$$times$$5列の多孔電極で加速された120keV、2.1mA/cm$$^{2}$$H$$^{-}$$ビームレットの偏向実験を行った。3枚電極で構成され、その内の1枚のみに負電圧を印加した偏向器を用いた実験では、ビーム軌道計算結果と異なり、ビームレットごとの偏向角度のばらつきが最大10mradになることがわかった。また、正負の電圧を印加した2枚電極偏向器を用いた実験では、偏向角度のばらつきを1mrad以下に抑制した状態で、各ビームレットを10mrad偏向することに成功した。偏向角度及びビームレットごとのばらつきはITER-NBIで要求された目標値に達成した。また、正電圧を印加した電極に流れる電極値は、ビーム電流値の10%程度であり、実用化するには十分低い値であることがわかった。

論文

Beamline performance of 500 keV negative ion-based NBI system for JT-60U

伊藤 孝雄; NBIグループ

Fusion Engineering and Design, 39-40, p.123 - 128, 1998/00

 被引用回数:4 パーセンタイル:38.63(Nuclear Science & Technology)

JT-60高密度プラズマにおける電流駆動実験及び中心加熱実験のため500keV負イオンNBI装置を1996年4月に完成した。それ以来、負イオンNBIの入射実験を行ってきた。その入射実験で重要な課題の1つは、残留イオンビーム用偏向磁場の制御方法である。JT-60N-NBIにおいて、残留イオンの偏向にJT-60からの漏洩磁場を積極的に使っている。即ち、残留イオンビームによるビームダンプ表面の熱負荷の位置が一定となるようにJT-60からの漏洩磁場と偏向コイルの磁場との組合わせを制御する。イオンダンプ上の正及び負イオンビームによる熱負荷分布はイオンダンプ表面上に銀ロー付けした熱電対で測定する。ここでは、偏向磁場の性能及びイオンビーム熱負荷について、入射実験結果を報告する。

報告書

日本列島における第四紀火山地形解析(図面集あり)

向山 栄*; 猪股 隆行*; 槇田 祐子*

PNC TJ7362 96-001, 74 Pages, 1996/03

PNC-TJ7362-96-001.pdf:15.4MB

火山活動による地質環境の長期安定性への影響を評価するためには、火山活動域の時間的な変化を把握することが重要である。平成6年度には、日本列島における火山活動の特性を把握するための一環として、第四紀以降の火山活動の場、活動様式、活動年代に関する情報を収集した。本年度は、昨年度に引き続き文献調査を継続するとともに、活動年代に関する情報の蓄積を図るため、データが不足している東北日本の第四紀火山を対象に現地調査を実施し、カリウム-アルゴン年代測定を行なうための分析を行った。また、第四紀火山に関する情報の収集・整理し、地質環境の長期的な安定性を把握するために火山の専門家からなる「第四紀火山カタログワーキング」を設置し、第四紀火山のデータベースの作成を開始した。今年度のデータベースの作成方針は、取り敢えず国内の全ての第四紀火山を抽出して総数を把握するとともに、データベースのフォーマットを確定させて、データベースの基礎を作ることに主眼を置いた。そのため、データベース項目の内容にはまだ不十分なものが見られるが、それについては次年度以降に順次、充実させていく予定である。

論文

原研ビームライン

原見 太幹; 小西 啓之; 横谷 明徳

放射光, 9(5), p.453 - 457, 1996/00

放射光学会誌は、SPring-8施設の特集号を発行することになり、発表者は重元素科学用軟X線ビームライン、材料科学用偏向電磁石ビームライン、アンジュレータビームラインの3本の原研ビームラインを紹介した。

論文

Conceptual design of a 2 MeV neutral beam injection system for the Steady State Tokamak Reactor

水野 誠; 花田 磨砂也; 井上 多加志; 小原 祥裕; 奥村 義和; 田中 茂; 渡邊 和弘; 浅原 政治*; 小西 一正*; 中里 宏*; et al.

Fusion Engineering and Design, 23, p.49 - 55, 1993/00

 被引用回数:3 パーセンタイル:38.07(Nuclear Science & Technology)

定常トカマク型動力炉(SSTR)用2MeV中性粒子入射装置の概念設計について記述する。装置は2個の接線ポートより炉心プラズマに2MeV,60MWの中性重水素ビームを入射する。それぞれのポートには8個のイオン源/加速器モジュールを有するビームライン1基が据え付けられる。モジュールはビームライン軸から外れて配置されており、加速されたイオンビームはイオンビーム偏向システムにより偏向され中性化セルに導かれる。このような配置とすることにより炉心からの直接の放射に曝されることなく、かつ、1つのポートに多数のモジュールを配置することが可能となる。また、モジュールあたりのイオンビーム出力を減らせるため、コッククロフト・ワルトン型直流高電圧電源の採用が可能となり、高電圧伝送系が不要となる。さらに、全モジュールが同一フロアーに配置されるため、メンテナンスが容易になる。

報告書

JT-60の高性能化改造に伴うJT-60NBIの磁場系の対応

河合 視己人; 秋野 昇; 伊藤 孝雄; 栗山 正明; 松岡 守; 大賀 徳道; 薄井 勝富

JAERI-M 91-223, 46 Pages, 1992/01

JAERI-M-91-223.pdf:1.65MB

JT-60の高性能化改造に伴い、JT-60NBIの磁場系も必要な検討とそれに基づく改造を行った。NBIの高エネルギー化、重水素化のための偏向磁石の磁場増大については、縮小モデル実験の結果より、磁気飽和分を励磁電流増加で補正するだけで良いことがわかった。漏洩磁場の増大に対しては、同じモデルによる実験の結果、従来の磁気シールドと打消コイルを組合せたシステムにさらに打消コイルを追加設置すれば良いことがわかった。また、磁気シールド付電離真空計の漏洩磁場増大時の性能を計算コードにより評価した結果、ゲージの磁場に対する設置角度に制限を加えればそのまま使用できることがわかった。接線入射化改造ユニットの漏洩磁場対策については、計算コードを主に用いた検討の結果、NBIタンクの内外に2個一組の打消コイルを設置する方法が最適なことがわかった。

論文

照射位置で一様なビーム強度を得るためのビームレット偏向の最適化

松岡 守

電気学会論文誌,B, 112(9), p.829 - 834, 1992/00

高熱負荷試験用のイオンビーム照射装置、あるいは表面組成を変えるためのイオン注入装置においては、必要な照射範囲でビーム強度が一様である必要がある。多孔型のイオン源をこの用途に用いる場合、引き出されるビームをなるだけ有効に使い、かつ必要な範囲で一様なビーム強度を得るために、各孔からのビームレットの偏向角をどのような分布にすれば良いかを検討し、この問題が一変数のガウス問題の形に記述できることを示した。さらにこの式を離散化して極値問題の形に変形して数値的に解いた。その結果、最適な照射位置におけるビーム軸の分布は、照射範囲に比してビーム発散の程度が大きい場合、離散的となり、ビーム発散の程度が小さくなるにつれて次第に連続的となり、さらには滑らかになってくることがわかった。

論文

透過型電子顕微鏡用イオン照射装置; 電子顕微鏡内試料イオンビーム処理動的観察記録装置

塚本 哲生*; 北條 喜一; 古野 茂実; 大津 仁; 出井 数彦*

真空, 35(4), p.431 - 437, 1992/00

本装置は、低エネルギーイオン照射装置と100kV電顕とを結合し、材料中でのガス原子の挙動を研究するために製作されたものである。この装置の特徴は高輝度・高安定なイオン銃と電顕内静電偏光プリズムとを開発し、電顕内試料上で約1A/m$$^{2}$$という大電流照射を可能としたことである。ここでは、装置の設計と諸特性について示している。

論文

偏向型電子銃により生成した原子ビームの速度分布

西村 昭彦; 有澤 孝; 小倉 浩一; 大場 弘則; 柴田 猛順

真空, 35(3), p.305 - 308, 1992/00

電子ビーム加熱により金属原子ビームを生成させる場合、偏向型電子銃が広く用いられる。本研究では、偏向型電子銃を用いて水冷銅るつぼ内のガドリニウム金属を蒸発させ、生成した原子ビームの速度分布を、水平及び斜めに入射させたレーザー光に共鳴する蛍光スペクトルのドップラーシフトから測定した。原子ビーム速度は蒸発面温度での平均速度よりも速く、断熱膨張時の最大速度よりも速くまで加速されることが判明した。又、この原子ビーム速度は蒸発面温度相当の原子励起エネルギーも速度に転換した場合の最大速度まで大きくなる。一方、シフトしたスペクトルの広がりから求めた流れ方向の速度分布の広がりを示す並進温度は数百K程度まで冷却されることが判明した。

論文

Velocity distribution of atomic beam produced by transverse electron beam gun

西村 昭彦; 有澤 孝; 小倉 浩一; 大場 弘則; 柴田 猛順

Atomic Collision Research in Japan, No.17, p.117 - 119, 1991/00

電子ビーム加熱により金属原子ビームを生成させる場合、偏向型電子銃が広く用いられている。本研究では偏向型電子銃を用いて水冷銅るつぼ内のガドリニウム金属を加熱蒸発させ、生成した原子ビームの速度分布をレーザー光に共鳴する蛍光スペクトルのドップラーシフトから測定した。その結果、原子ビームの速度は蒸発面温度での平均速度より遙かに速く、断熱膨張時の最大速度よりも速くまで加速されることが判明した。一方、シフトしたスペクトルの広がりから求めた流れ方向の速度分布の広がりを示す温度は蒸発面温度より遙かに低くまで冷却されることが判明した。

論文

Compact and wide-range charge-exchange neutral particle analyzer with an acceleration tube

草間 義紀; 根本 正博; 飛田 健次; 竹内 浩

Review of Scientific Instruments, 61(10), p.3107 - 3109, 1990/10

 被引用回数:5 パーセンタイル:58.15(Instruments & Instrumentation)

中性粒子分析器を大型化せずに熱的イオンから数十万電子ボルトに及ぶ広範囲のイオンエネルギー分布を測定するため、ストリッピングセルと偏向電磁石の間に加速管を備えたE11B型中性粒子分析器を開発した。偏向磁場に入る前に加速管中で検出可能なエネルギーまでイオンを加速することにより、高エネルギーイオンを測定する強い偏向磁場に対しても低エネルギーイオンの検出を可能にするものである。較正試験によりイオンが期待通りに加速されることを確認し、加速法を用いることにより分析器のエネルギー比(Emax/Emin)が100まで改善されることを確認した。この分析器を用いてJT-60の多様な加熱実験においてイオンエネルギー分布を測定した。以上の様にこの論文では、加速法の原理、加速管を備えた中性粒子分析器、較正実験及びJT-60における測定結果について述べる。

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